こんにちはアキです。
最近の夏は暑くて大変ですね〜🥵
旅の途中でキャンカー仲間とお話をしていると、皆さん毎年「今年の夏は暑かった〜」と言われており、鉛バッテリー搭載車は、リチウム化ブームが起きそうな予感がしております
そんな中、宣言‼️ 我が家もリチウム化を実現します!!
しかし、どのリチウムバッテリーを採用するのか?どこで施工してもらうのか?などなど悩みが尽きません。まさにリチウム難民が増殖中!
今回は、バッテリーのリチウム化大作戦①検討編と題して、クレコ家リチウム化の検討過程を紹介したいと思います
準備:クレア・エボリューションシステムの理解
ナッツRV社のクレアには 同社が特許を取得した「エボリューションシステム」が搭載されています 充電効率を高め 連泊での車中泊を快適にした有名な電源システムです
しかし、その仕組みは複雑であり ブログなどの情報を収集しても その全容は掴めません また ナッツの社員の方々に質問しても 理解している方は少ないと感じます
それならば 特許をちゃんと読み込んでみようと 特許庁のサイトにアクセスして
その仕組みを理解しました
結果 エボシステムが 何の課題を解決しようとしているのかを理解することができました
その上で
なぜリチウム化が必要なのか
エアコン使用しない時期(真夏以外)の消費電力は
クレコ家はエアコンを使用しませんので 電子レンジ MAXFAN テレビなどで消費して
翌朝の残量は 70%程度(300Aの30%の90A程度使用します
エアコン使用する時期(真夏)の消費電力は
(昼)旅の途中でのランチや買い物などでワンコ達を車内で留守番させる
(昼)キャンプ場で日陰などの逃げ場がなく車内に退避する
(昼)アメリカンフットボールの試合でワンコ達を3時間留守番させる
40A×3Hr使用すると120A消費し 残量は60%程度となります
この状態で、夜間もエアコンを使用すると
翌日には、15A×5Hr使用すると75A消費し 残量は50%を大きく下回ってしまいます
300Aの鉛バッテリーは 使用できる容量が50%程度ですから 電欠になってしまいます
当然 翌日は電気残量の心細さから行動が制限され 折角の楽しい旅が台無しです
ペット連れのキャンピングカー旅に エアコンは必須アイテム
このように 旅クルマとして必要となる電気容量を確保する必要があることから
高額な費用を投じてもリチウム化を行うことにしました
どのようにリチウム化するのか
リチウム化をどのように実現するのか?その方法を列記します
①新車に乗り換える
ビルダーの保証を重要に考えるなら 乗り換えるのも1つの方法です
最近のクレアは 新しいエンジンとミッションで低燃費 充実の安全装備など
魅力もたくさんありますが
燃料タンクが60L アドブルー 乗り出し価格1,400万円など
ちょっとハードルが高い
②DIY
工学部電気工学課卒 電機メーカー勤務 工学博士の私ですが
色々な事故やトラブルを見てきたので DIYのリスクは高すぎると判断しています
また 工具も揃えて、きちんと施工するとそれなりの金額が掛かります
ご自身でやりたい!やれる!と思う方は 是非トライするべきですが
そう思えない方は 取付業社に依頼を検討されるべきだと思います
③ショップに依頼する
私はショップに依頼することを選択!
DIYよりは高くなりますが 後々 面倒を見てもらう所が必要だと考えたからです
リチウム電池は 一度取り付けると 多分クルマと同じくらい稼働するので
経年劣化によるトラブルなどが起こった場合を想定すると
相談できるショップに依頼することが最善の選択だと思います
依頼先は?
リチウム化の依頼先候補を列記します
①ナッツRV
価格は150万円(400A)
ビルダーが対応するリチウム化です
これまでのエボシステムの機器を全て取外し ハイパーエボに取替るそうです
施工できる技術者は 本社にしかいない
価格には九州からの出張費なども含まれるようです
そのため予約を取るのも難しいみたいです
営業的には それでしたら 下取りも高いので 乗り換えましょうか?
となるようです
②ムービングベース
静岡県沼津市にある 最近リチウム化で人気の会社ですね
価格は約52万円(460A)約64万円(560A)取付費含
クレアやバンテックのリチウム化難民の皆さんが殺到しています
エボシステムを活かしたまま リチウム化が可能です
社長は ビルダーに断られたりした リチウム化難民となったユーザーのお手伝いをしたいと本当に親切!
リチウム電池も自社製造しております
その部品は日本製ばかりではないそうですが できるだけ日本製を採用して
高品質なバッテリーを平日に製造し 土日は取付作業を頑張っていらっしゃいます
素晴らしい!
しかし 予約はいっぱいですので 余裕を持って依頼したいですね
③a-camper(SOKバッテリーの日本総合代理店)
最近人気のある 三重県志摩市にあるショップです
価格は約46万円(560A)取付費含
こちらも エボシステムを活かしたまま リチウム化が可能です
クレアやクレソン・ジャーニーなどの施工例も増えてきました
電気工事士の資格を持っているエンジニアが丁寧な施工を行ってくれます
(とても親切で 丁寧な仕事ぶり)
バッテリーは 年間約1万個をアメリカで販売している実績がありますので 安心ですね
リチウム化難民に最後まで寄り添う姿勢と対応力が魅力のショップです
バッテリーの保証期間は7年間!さすがです
バッテリー容量について
鉛とリチウムの特性
鉛は 常に満充電の状態を維持することが必要です
残容量が 50%をなるべく下まわらない方が良いとされています
鉛は 電池を長期間使用しなかったり 十分に充電しないまま使用すると
鉛負極の表面に硫酸鉛の結晶が発生して層を形成するサルフェーションが発生し
電極表面積を小さくなり 充放電時に電気を流しにくくしてしまい
バッテリーを交換することになってしまいます
ということは 半分しか使えない!ということですね
大容量が望ましい
最近の傾向として キャンピングカーもオール電化が人気です
その為 ハイパーエボのナッツユーザーは400Aでは心細いと感想を述べている人が多いと聞きます
その要望に応えてか evo3では600Aと容量を拡大しています
夏場の消費量約200A /日(鉛300Aの67%)とすると
クレコ家の使い方では、2日分+αが必要です。
400A(200A×2)+150A(α)で、550Aが必要ラインと考えました
それ以上の容量は 費用対効果と設置可能なスペース次第です
ムービングベースでは 460Aの1台をセカンドシートに設置することが可能です
それ以上は サードシートに100A×1台を設置するのが限界かも知れません
容量:460~560A(52~64万円、1,130~1,142円/A)
後付け可能(460A導入後100Aを設置可能)
A-camperでは、280A×2台をセカンドシートに設置することが可能です
それ以上は 同じくサードシートに100A×1台を設置するのが限界です
容量:560~660A(46~57万円、821~863円/A)
後付け可能(560A導入後100A設置可能)
走行充電について
リチウムバッテリーは 鉛と異なり常に満充電にしておく必要はありません
よって エボシステム以上の走行充電の強化は必要ないと考えました
DIYや他業者さんが多く採用しているRENOGYの走行充電器は50Aです
エボシステムは、直結充電で50A以上 40Aを下回った時には
エボスイッチをONすることで 約45Aの走行充電が可能です
したがって
エボシステム搭載車両は 2基ある走行充電器がリチウム化に対応していることから
リチウム化にする際は できるだけエボシステムを維持し 新たな走行充電器を導入せずにリチウム化を行うべきだと思います
端子の緩みなどについて
ムービングベースの藤谷社長のブログを見ていると
リチウム化で作業する前の確認で
・端子が緩んでいたり
・適正な工具を使用していない施工不良
・電気の知識が乏しいと思われる部品を使っていたりしている
との嘆きとも言える現状が報告されています
実績と知識のある施工者を選ぶことが大切です
キャンピングカーは 動く家ですので いつも地震が起きているような状態で走行しています
このことが端子の緩みに直接つながるかはわかりませんが
施工時にも気をつけたい所です
まとめ
リチウム化を行ってからは 暑い夏場を過ぎると 電気のことは全く気にならなくなりました
残量などは気にしない
本来はこのような状態が望ましいと感じています
走行充電の大容量化が気になる方も多いと思いますが
使用して感じることは バッテリの大容量に勝るものはないとの結論です
設置スペース 導入金額 の中で 出来るだけ多くの容量を搭載するのが
正解なのかも知れません
リチウム容量>走行充電 を強く感じました
次回 クレコ家が実際に行った リチウム工事の様子をレポートします
最後までお読みいただきありがとうございます。